経済のグローバル化とアジャイル開発の必然性 〜 注23

公開: 2021年10月18日

更新: 2021年10月18日

注23. 機能項目別段階的開発

1970年代の後半、IBMのFederal Systems Divisionに所属していたミルズは、従来のソフトウェア開発で一般的に実践されていたウォーターフォール・プロセスによる開発は、各工程での人間の作業を完全な方法で実践できるとしている。その仮定は誤っているとして、最も重要な機能の試作・実現から初めて、少しずつ開発を積み重ねてゆき、それを目的とするソフトウェアが完成するまで繰り返す段階的開発(incremental development)を提案した [大場充, ソフトウェアの開発技術, 1988]。ブルックスは、IBMを退職し、ノースカロライナ大学において、この方法を実験し、良い成果を得たと発表した。「銀の弾丸」の論文でも、この方法が有望であることを述べている。

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